ランディングページ(LP)を訪れたユーザーが、そのページを「読み進めるか」「そのまま去るか」を判断するまでの時間は、ごくわずかだと言われています。数秒、あるいは体感的にはもっと短いかもしれません。どれだけ丁寧に作り込んだ本文があっても、最初の1画面で「自分には関係なさそう」と思われてしまえば、その先はほとんど読まれません。

だからこそ、多くのマーケターが「ファーストビュー」——スクロールせずに最初に見える範囲——を最重要視します。この記事では、ファーストビューの数秒でユーザーの心をつかむために何を載せるべきか、逆にやりがちな失敗は何か、そしてモバイルでどう見えているかまでを整理します。断定的な数字よりも、明日から見直せる考え方を持ち帰っていただくことを目的にしています。

ファーストビューが「3秒」で判断される理由

「3秒」という数字は、あくまで象徴的な表現です。厳密に何秒かは人によっても媒体によっても違います。ただ、ひとつはっきりしているのは、ユーザーはページの全体像を吟味してから判断しているわけではない、ということです。

Webを閲覧しているとき、私たちは無数のページを高速でめくっています。広告をクリックした先、検索結果から飛んだ先、SNSのリンクの先——そのほとんどは「なんとなく違う」と感じた瞬間に閉じられます。ここで働いているのは、じっくり読む「精読」ではなく、瞬間的な「見極め」です。

この見極めの段階でユーザーが無意識に確かめているのは、おおよそ次のようなことだと考えられます。

  • これは自分に関係のある話か
  • 自分の困りごとを解決してくれそうか
  • 怪しくない、信頼できそうか
  • 次に何をすればいいか分かるか

つまりファーストビューの役割は、商品を売り切ることではありません。「もう少し読んでみよう」と思ってもらい、次のスクロールへ進んでもらうことです。最初の1画面は、いわば「その先を読む価値があるか」を伝える予告編なのです。

ファーストビューに載せるべき3つの要素

では、その予告編には何を載せればよいのでしょうか。要素を挙げればきりがありませんが、優先順位の高いものは大きく3つに整理できます。

1. 誰の・何を解決するのか(キャッチコピー)

最も重要なのは、「これは誰に向けた、何の話なのか」が一目で伝わることです。多くのLPでキャッチコピーが担う役割がこれにあたります。

ありがちなのは、自社の言いたいことを主語にしてしまうケースです。「業界No.1の高機能ツール」「創業30年の信頼」——こうした言葉は、送り手にとっては誇らしくても、初めて訪れたユーザーには「で、私に何の関係が?」と映りかねません。

意識したいのは、主語を「ユーザー」に置き換えることです。

  • ×(自社主語)「多機能な予約管理システム」
  • ○(ユーザー主語)「予約の電話対応に追われる美容室オーナーへ。受付を24時間、自動に」

後者は、読んだ人が「あ、これは自分の話だ」と気づける構造になっています。誰の、どんな困りごとに向けたものかが明確なほど、その人は続きを読もうとします。逆に、対象を広げようとして曖昧にすると、誰の心にも刺さらなくなります。

2. ベネフィット(それで何が良くなるか)

次に載せたいのが、ベネフィット——その商品・サービスによってユーザーの生活や仕事がどう良くなるか、です。

ここで混同しやすいのが「機能」と「ベネフィット」の違いです。機能は提供側の事実、ベネフィットはユーザーが得る結果です。

  • 機能:「AIが自動でシフトを作成します」
  • ベネフィット:「毎月3時間かかっていたシフト作成が、ボタンひとつで終わります」

ユーザーが本当に知りたいのは、機能そのものではなく「それで自分がどう楽になるのか」です。ファーストビューでは、機能を並べるより、得られる変化を短く提示するほうが伝わりやすくなります。もちろん、効果には個人差や前提条件があるため、断定や過度な数字の保証は避け、誠実な表現を心がけることも大切です。

3. 次の行動(CTA・行動喚起)

3つ目は、「次に何をすればいいか」を示すことです。CTA(Call To Action=行動喚起)と呼ばれる要素で、「無料で試す」「資料をダウンロード」「詳しく見る」といったボタンやリンクがこれにあたります。

興味を持ってもらえても、次の一歩が分からなければユーザーは迷い、やがて離れてしまいます。ファーストビューの段階で、あるいはスクロールしてもすぐ手が届く場所に、行動の入口を用意しておくことが望ましいでしょう。

このとき、CTAの文言が「今、何が起きるのか」を明確に示していると、クリックのハードルが下がります。「送信」より「無料で相談する」のほうが、押した先のイメージがわきやすいのは、そのためです。

やりがちな失敗:情報を詰め込みすぎる

ここまで3つの要素を挙げましたが、実際のLP改善でよく起きるのは、その逆——「詰め込みすぎ」による失敗です。

「せっかく見てもらえるなら、あれもこれも伝えたい」という気持ちはよく分かります。実績、機能一覧、受賞歴、お客様の声、キャンペーン告知……。しかし、それらをすべて最初の1画面に押し込むと、どうなるでしょうか。

結果として、ユーザーの視線は行き場を失います。何から見ればいいのか分からず、どこにも焦点が定まらないまま「よく分からないページだ」と判断され、離脱につながります。情報量が多いことと、伝わることは、必ずしも一致しません。むしろ多くの場合、反比例します。

ファーストビューの設計では、「何を載せるか」以上に「何を載せないか」が重要です。最初の画面で伝えるメッセージは、原則としてひとつに絞る。残りの情報は、スクロールして読み進めた先で、順を追って伝えればよいのです。

情報を絞ると、一つひとつの要素に余白が生まれ、視線が自然に「キャッチコピー→ベネフィット→CTA」と流れていきます。この「視線の流れ」が設計できているLPは、詰め込まれたLPよりもずっと読み進めてもらいやすくなります。

見落とされがちな「モバイルでの見え方」

もうひとつ、ファーストビューを考えるうえで欠かせないのが、モバイルでの見え方です。

制作の現場では、パソコンの大きな画面でデザインを確認することが多いものです。しかし、実際にLPを訪れるユーザーの多くはスマートフォンを使っています。広告やSNSからの流入であれば、その傾向はさらに強まります。

問題は、パソコンで「ちょうどよく」見えるファーストビューが、スマートフォンでは大きく崩れることがある点です。

  • キャッチコピーが折り返されて読みづらくなる
  • 画像が大きく表示され、肝心の文字が画面外に押し出される
  • CTAボタンがファーストビューに収まらず、スクロールしないと見えない
  • 文字が小さすぎて、拡大しないと読めない

パソコン画面では成立していたレイアウトが、縦長で幅の狭いスマートフォンでは別物になってしまう——これは非常によくあることです。せっかくの3つの要素も、ユーザーの手元で見えていなければ意味がありません。

対策として大切なのは、必ず「実機に近い縦長の画面」で確認することです。デザインの完成度をパソコンだけで判断せず、スマートフォンで見たときに、キャッチコピー・ベネフィット・CTAが最初の1画面にきちんと収まっているかを、そのつど確かめる習慣を持ちたいところです。

「1画面1メッセージ」を最初から前提にするという発想

ここまで見てきたファーストビューの原則——「メッセージを絞る」「視線の流れをつくる」「モバイルで確認する」——を、そもそもの構造として備えたLPの形があります。それが「スワイプ型LP」です。

スワイプ型LPは、1つの画面に1つのメッセージだけを載せ、ユーザーがスワイプ(またはスクロール)して次の画面へ進んでいく形式です。スマートフォンのフルスクリーンを1枚のカードのように使う、と考えると分かりやすいかもしれません。

この形式は、ファーストビューの課題と相性が良いといえます。なぜなら——

  • 1画面1メッセージなので、そもそも詰め込みすぎが起きにくい
  • 冒頭のメッセージがほかの要素に埋もれず、まっすぐ伝わる
  • 縦型フルスクリーン前提のため、モバイルでの見え方が最初から担保される
  • 1画面ずつ進む構造が、自然に「視線の流れ」を設計してくれる

従来の縦長LPは自由度が高い反面、放っておくと情報が詰め込まれ、ファーストビューが渋滞しがちです。スワイプ型は、その渋滞を構造レベルで防ぎやすい、というわけです。

こうしたスワイプ型LPを、専門知識なしで作れるように設計されているのが、ノーコード×AIのLP作成CMS「ViViSwipe」です。ここからは、ファーストビュー設計の観点で役立ちそうな機能を、いくつか紹介します。

業種別テンプレートで「型」から始められる

ゼロからファーストビューを設計するのは、慣れていないと難しいものです。「誰の何を解決するか」「ベネフィット」「次の行動」をどう配置すればよいか、白紙からは判断しづらいでしょう。

ViViSwipeには業種別のテンプレートが用意されており、その業種でよく機能する構成があらかじめ組まれた「型」から作り始められます。要素の配置や順番の目安がすでに用意されているため、迷いどころが減り、まず形にしてから中身を磨いていく進め方がとりやすくなります。

ライブプレビューで、モバイルの見え方をその場で確認

前述のとおり、ファーストビューはモバイルでの見え方が肝心です。ViViSwipeでは編集しながらライブプレビューで表示を確認できるため、キャッチコピーやCTAが最初の1画面にどう収まるかを、作業の途中でそのつど見ながら調整できます。

パソコンで作ってからスマートフォンでずれに気づき、作り直す——という手戻りを減らしやすいのは、実務上ありがたいポイントです。

AIとブロック単位設計で、メッセージを絞りやすく

ViViSwipeはブロック単位でLPを組み立てる設計で、必要な要素を選んで並べていく形になっています。1画面のメッセージを絞る、という原則を実践しやすい構造です。

さらに、AI Builderやコンセプトを整理するLPコンシェルジュといったAI機能が、たたき台づくりを助けてくれます。ファーストビューのキャッチコピーやベネフィットの言い回しに悩んだとき、案を出す相手がいるのは心強いはずです。加えて、固定CTAバーを使えば、スクロール中も行動の入口を常に画面内に残しておけます。もちろん、こうした機能を使えば必ず成果が出ると保証されるものではありませんが、「最初の1画面で離脱を防ぐ」ための土台づくりを、ぐっと進めやすくしてくれるでしょう。

まとめ:最初の1画面に、伝えたいことをひとつ

ファーストビューは、ユーザーが「読むか去るか」を判断する最初の関門です。そこで意識したいのは、次のポイントでした。

  • ユーザーは冒頭の数秒で見極めている。最初の1画面はその先を読ませる「予告編」
  • 載せるべきは「誰の何を解決するか」「ベネフィット」「次の行動」の3要素
  • 詰め込みすぎは逆効果。1画面のメッセージは絞り、視線の流れをつくる
  • パソコンだけで判断せず、必ずモバイル(縦長画面)での見え方を確認する

そして、これらの原則を構造として備えているのがスワイプ型LPであり、それをノーコード×AIで手軽に作れるのがViViSwipeです。テンプレートで型から始め、ライブプレビューでモバイルの見え方を確かめながら、最初の1画面に「伝えたいことをひとつ」置いてみる。その小さな見直しが、離脱を防ぐ第一歩になるはずです。

よくある質問(FAQ)

Q. ファーストビューには結局、何を入れればいいですか?

優先度が高いのは「誰の何を解決するか(キャッチコピー)」「ベネフィット」「次の行動(CTA)」の3つです。すべてを完璧に詰め込むより、まずこの3つが一目で伝わるかを基準に見直すのがおすすめです。特に、誰に向けた話なのかが曖昧だと、ほかの要素が良くても届きにくくなります。

Q. ファーストビューに情報は多いほうがいいのでは?

情報量と「伝わりやすさ」は別物です。多くの要素を詰め込むと視線の焦点が定まらず、かえって離脱を招くことがあります。最初の1画面はメッセージをひとつに絞り、残りはスクロールした先で順に伝える、と考えるとバランスがとりやすくなります。

Q. パソコンでは問題なく見えるのに、モバイルだと崩れます。なぜですか?

パソコンの横長画面と、スマートフォンの縦長で幅の狭い画面では、レイアウトの見え方が大きく変わるためです。文字の折り返しや画像の占有によって、CTAが画面外に押し出されることもあります。必ず実機に近い縦長画面で確認し、必要ならモバイル前提で構成を組み直すことが大切です。スワイプ型LPは縦型フルスクリーンを前提にしているため、この崩れが起きにくい形式です。

Q. スワイプ型LPは、どんな場合に向いていますか?

「1画面1メッセージ」で伝えたい商品・サービスや、スマートフォンからの流入が多い場面と相性が良いといえます。情報を詰め込みすぎず、順を追って読ませたいときにも向いています。ただし万能ではないため、扱う商材や訴求内容に応じて、従来型LPと比べながら選ぶとよいでしょう。ViViSwipeなら、まずテンプレートから試して見え方を比較できます。

ファーストビューの見直しから、スワイプ型LPを試してみたい方は、あわせてご検討ください。(viviswipe.net)