「デザインは整っているのに、なぜかLPから問い合わせが増えない」。そんな悩みの多くは、見た目ではなく「構成」に原因があります。どれだけ美しいビジュアルや魅力的な写真を並べても、読み手の気持ちが動く「順番」で情報が並んでいなければ、人は途中で離れてしまうからです。

逆に言えば、成果を出しているLPには共通の「型」があります。文章を書くのが得意な人だけが持っている才能ではなく、先人が積み上げてきた構成のフレームワークを知り、それに沿って情報を並べれば、誰でも「読み進めたくなる」流れをつくれます。この記事では、LP制作でよく使われる代表的な構成フレームワークと、その根っこにある「なぜ人は動くのか」という考え方を整理します。最後に、こうした型を組み立てやすくするツールの選び方にも触れます。

そもそも「構成の型」がなぜ効くのか

LPを訪れた人は、最初から「買おう」と思って来ているわけではありません。多くは「なんとなく気になった」「悩みを解決できるかもしれない」という、ぼんやりした状態です。その人の気持ちを、一歩ずつ「知る→わかる→ほしくなる→行動する」へと運んでいくのがLPの役割です。

このとき、情報を出す順番が大切になります。たとえば、いきなり「今すぐ購入」と迫られても、まだ何も納得していない人は動けません。逆に、悩みへの共感から始まり、その原因、解決策、そして証拠と続けば、読み手の頭の中で「なるほど、だから必要なんだ」という納得が自然に育っていきます。

構成フレームワークとは、この「納得が育つ順番」を先人がパターン化したものです。ゼロから正解を探すのではなく、実績のある流れを土台にできるので、制作のスピードも質も安定しやすくなります。もちろん型は万能ではありませんが、「何をどの順で書けばいいか分からない」という最初の壁を越えるうえで、非常に頼りになる道具です。

代表的な構成フレームワークを知る

ここでは、LPやセールスコピーでよく使われる代表的なフレームワークを紹介します。それぞれ言葉は違いますが、根っこにある考え方は驚くほど共通しています。

PASONA(パソナ)の法則

日本で特に広く使われるのが、マーケターの神田昌典氏が提唱したPASONAの法則です。頭文字はそれぞれ次を指します。

  • P(Problem・問題):読み手が抱える悩みや課題を明確にする
  • A(Affinity・親近感):その悩みに寄り添い、共感を示す
  • S(Solution・解決策):悩みを解決できる方法を提示する
  • O(Offer・提案):具体的な商品やサービス、条件を示す
  • N(Narrowing down・絞り込み):「今」「あなた」が動くべき理由を伝える
  • A(Action・行動):申し込みや購入など、次の一歩を促す

問題提起から入り、共感で心をつかみ、解決策を示してから行動へつなげる。この流れは、悩み解決型の商材と特に相性がよい構成です。

AIDA(アイダ)の法則

広告の世界で古くから知られるのがAIDAです。人が商品を認知して購入に至るまでの心理段階を4つで表します。

  • A(Attention・注意):まず目を引き、関心を向けさせる
  • I(Interest・興味):内容に興味を持ってもらう
  • D(Desire・欲求):「ほしい」「使ってみたい」という気持ちを高める
  • A(Action・行動):購入や申し込みへ導く

派生形として、Desireのあとに「Memory(記憶)」や「Conviction(確信)」を加えたAIDMA・AIDCAなどもあります。いずれも「注意を引く→欲求を育てる→行動させる」という骨格は同じです。

PREP(プレップ)法

文章を分かりやすく伝えるための型がPREP法です。主にセクション単位や説明パートで役立ちます。

  • P(Point・結論):まず結論を述べる
  • R(Reason・理由):その理由を説明する
  • E(Example・具体例):具体例やデータで裏づける
  • P(Point・結論):もう一度結論を繰り返して締める

最初に結論を示すため、読み手が「これは何の話か」を迷わず理解できます。LP全体の骨格というより、ひとつのメッセージを簡潔に伝えたいときに効果的です。

すべての型に共通する「5つの流れ」

こうしてフレームワークを並べてみると、言葉は違っても、根底にある流れは共通していることが見えてきます。それが「共感 → 問題提起 → 解決 → 証拠 → 行動」という5つのステップです。

1. 共感 — 「これは自分のことだ」と思ってもらう

まず読み手に「自分に関係のある話だ」と感じてもらうことが出発点です。「こんなことで困っていませんか」と具体的な状況を描くと、読み手は「まさに自分だ」と引き込まれます。共感がないまま先へ進もうとしても、心は動きません。

2. 問題提起 — 悩みの正体を言葉にする

次に、その悩みがなぜ起きているのか、放置するとどうなるのかを明らかにします。読み手自身がぼんやり感じていたものを言語化してあげることで、「解決したい」という気持ちが強まります。

3. 解決 — 「これなら解決できる」と示す

ここで初めて、解決策(商品・サービス)を提示します。順番が大切で、問題への納得が育つ前に解決策を出しても、その価値は伝わりません。悩みが十分に整理されたあとだからこそ、「それが答えだ」と響きます。

4. 証拠 — 信じられる根拠を添える

「本当に効果があるの?」という疑いを、証拠で埋めていきます。導入実績、利用者の声、ビフォーアフター、数字、専門家の推薦、保証など。証拠は多いほど安心につながりますが、事実にもとづく誠実な表現であることが前提です。

5. 行動 — 迷わせず次の一歩へ

最後に、具体的な行動を促します。「無料で試す」「資料を受け取る」など、ボタンの文言や周辺の一言まで、迷わせない設計が重要です。ここまでの流れで気持ちが高まっていれば、行動へのハードルは自然と下がっています。

この5つの流れが機能するのは、人の意思決定が「感情で動き、理屈で納得する」ものだからだと言われています。共感と問題提起で感情に触れ、解決と証拠で理屈を満たし、最後に行動へ。順番を守ることが、成果への近道になります。

1画面1メッセージ ─ 型を「1ステップずつ」に割り当てる

型を理解しても、実際のLPに落とし込む段階でつまずくことがあります。ありがちな失敗が、1つの画面にあれもこれもと情報を詰め込んでしまうことです。共感も解決も証拠も一度に見せられると、読み手はどこに注目すればいいか分からず、結局どれも印象に残りません。

そこで有効なのが「1画面1メッセージ」という考え方です。1つの画面では1つのことだけを伝える。共感の画面、問題提起の画面、解決の画面、証拠の画面、行動の画面、というように、構成の型を1ステップずつ画面に割り当てていくのです。

この考え方は、スマートフォンでの閲覧と特に相性がよいものです。小さな画面を指で送りながら読む体験では、1つずつ順番に情報が現れるほうがストレスなく頭に入ります。ページを「縦にスクロールして探す」のではなく、「一枚ずつめくって進む」ことで、読み手は自然と最後まで導かれていきます。型が持つ「順番の力」を、閲覧体験そのもので後押しできるわけです。

もちろん、すべてを機械的に1画面ずつに割るのが正解とは限りません。要素の重さや商材によって調整は必要ですが、「1画面に詰め込みすぎない」という原則を持っておくだけで、LPの読みやすさは大きく変わります。

型を組み立てる作業を、もっと軽くする

ここまで「型が大切」「1画面1メッセージが有効」とお伝えしてきましたが、実際に手を動かすとなると、ゼロから構成を考え、コピーを書き、画面を組んでいく作業はやはり負担です。特に、構成フレームワークに慣れていないと「最初の一歩」で止まってしまいがちです。

そうした構成づくりの下地を支えてくれるのが、スワイプ型LP作成CMS「ViViSwipe」です。ノーコードとAIを組み合わせ、型に沿ったLPを組み立てやすくする機能がそろっています。

  • AI Builder:テーマや商材を入力すると、構成やコピーの「下地」を生成します。ゼロから考える負担を減らし、型に沿った骨格を素早くたたき台にできます。仕上げは自分の言葉で整えていく前提の、あくまで出発点としての機能です。
  • 業種別テンプレート:業種ごとに用意されたテンプレートは、その分野で機能しやすい構成の型がすでに反映されています。「どの順で見せるか」を一から悩まず、実績のある流れを土台にできます。
  • スワイプ型 × ブロック単位設計:ViViSwipeはそもそも「1画面1メッセージ」を前提としたスワイプ型のCMSです。共感・問題提起・解決・証拠・行動といった各ステップを、ブロック単位で1画面ずつ組んでいけるため、型の考え方をそのまま形にしやすい設計になっています。

このほかにも、A/Bテストで複数の構成を比べたり、ステップ別ファネル分析やヒートマップで「どの画面で離脱しているか」を確かめたりと、組んだ型を検証して磨き込むための機能もそろっています。固定CTAバーや離脱ポップアップ、フォームなど、行動を後押しする要素も用意されています。

ツールはあくまで作業を軽くする手段であり、成果を保証するものではありません。それでも、「型を知っている」状態から「型を素早く形にできる」状態へ進むうえで、こうした土台があると制作のハードルはぐっと下がります。

まとめ

売れるLPは、才能やセンスだけで生まれるものではありません。PASONA・AIDA・PREPといった実績のある構成フレームワークがあり、その根っこには「共感 → 問題提起 → 解決 → 証拠 → 行動」という共通の流れがあります。この順番は、人が「感情で動き、理屈で納得する」性質にもとづいており、だからこそ多くの場面で機能してきました。

そして、その型を「1画面1メッセージ」で1ステップずつ丁寧に見せていくことで、読み手を自然に最後まで導けます。まずは既存の型を土台にして、自分の商材に合わせて調整していく。その積み重ねが、成果につながるLPづくりの近道です。構成の下地づくりや、型に沿った画面設計を軽くしたい場合は、ViViSwipe(viviswipe.net)のようなツールを試してみるのも一つの方法です。

よくある質問(FAQ)

Q. フレームワークはどれを使えばいいですか?

商材や目的によって向き不向きがあります。悩み解決型の商材や、共感から入りたい場合はPASONA、認知から購入までの心理段階を意識したい広告的なLPならAIDA系が使いやすいでしょう。PREPは全体構成というより、個々のメッセージを分かりやすく伝えたいときに役立ちます。まずは一つ選んで試し、反応を見ながら調整するのがおすすめです。

Q. 型どおりに書けば必ず成果は出ますか?

型は「成果が出やすい順番」を示す道具ですが、成果を保証するものではありません。商材の魅力、ターゲットとのズレ、コピーの説得力、証拠の説得力など、多くの要素が絡みます。型を土台にしつつ、A/Bテストや分析で実際の反応を確かめ、改善を重ねていくことが大切です。

Q. 「1画面1メッセージ」だと画面数が増えて長くなりませんか?

画面数が増えても、1つずつが軽く分かりやすければ、読み手の負担はむしろ減ります。大切なのは総量より「1画面あたりの重さ」です。詰め込んだ長い1画面より、要点を絞った複数画面のほうが、最後まで読み進めてもらいやすい傾向があります。要素の重要度に応じて、まとめる・分けるを調整してください。

Q. 構成を考えるのが苦手でも作れますか?

はい、型があること自体が大きな助けになります。フレームワークに沿って穴埋めのように情報を並べるだけでも、形になります。加えて、AI Builderのように構成の下地を生成してくれる機能や、業種別テンプレートを使えば、最初のたたき台づくりの負担を減らせます。生成された下地を自分の言葉で整えていく前提で活用するとよいでしょう。